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まずは親はここを押さえろ!親が絶対持つべき10の心得<心得9>

競争が楽しくなるマインドを

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競争心の本質が分かり、子供に最適な競争心を育む方法を知ることができます。

競争と共走を兼ねて自己実現できる子供に

競争心とは?

競争心とは、

あるルールや尺度に基づいて、自分や他人と争う時に発せられるやる気

と言えます。例えば、学校のテストは、受ける際の様々なルールがあり、点数や偏差値などの尺度によって、優劣や高低や合否という結果を得ることになります。

学校のテストのルールや尺度の中に置かれた自分が、自己達成やライバルと点数を競うことに対して、心が駆り立てられるか、これが競争心の有無に繋がります。

子供が持つべき最適な競争心とは?

競争心については、茶道裏千家家元の千宗室(せんそうしつ)さんが京都新聞「明日への視座」で述べていた言葉が、子供の競争心について的を得ていましたので、ご紹介させて頂きます。

即(すなわ)ち、相手を踏み台にするのではなく、できうれば相手を光らせ、且(か)つ、自分はそれよりも少しでも輝こうという生き方を学ぶこと
「子供に正しい競争心を」京都新聞

つまり、これは競争心を働かせながら、同時に共走心を兼ね備えることです。共走心とは周りの人たちと共に走ることで、調和をしながら、協力的でありたいという姿勢です。

良い競争心は良いライバルで創られる

子供が持つべき最適な競争心を先ほど、競争心と共走心を兼ね備えることとお伝えしました。

競争したくもなり、共走したくもなる。つまり、自己達成型の競いでは、誰かと共に走ることはできません。競争しながらも、共走できる相手、それはライバルです。

ライバルという存在は、漢字で「好敵手」と書きますよね。好きなのに的になれる存在。争いたいと思いつつ、仲間を感じられる存在。その存在こそが、子供の最適な競争心を養ってくれるのです。

ライバルとの比較は心地がいいから、競争心が芽生える

ライバルとは親が決めるのではなく、子供自身が相手に感じるものです。ですから、ライバルの出会いによる競争心の育みは、偶然による産物とも言えます。

では、なぜ、ライバルだと競争しながらも、共走したくなるのでしょうか?

それは、ライバルとの比較は、類似的だり、共鳴的であるからです。ライバルは自分とは違う存在でありながらも、自分の一部のように感じます。だから、ライバルが頑張ると、自分もやる気が出るわけです。そして、違う存在だというそもそもの認識が負けん気を作るわけです。

競争コミュニケーションが学校では足りない

学校の競争における教育としてよく議論されるのが「運動会で順位を決めない」ことです。

例えば、50m走で8人がいっせいにスタートすれば、自然に速い子供、遅い子供が分かれます。順位も付くわけです。たとえ、「早い方が勝ち」というルールがなく、「タイム」という尺度を設けずとも、子供は自然に競争を意識します。

競争が嫌な子供は、走る前にいろんな葛藤を抱えながらスタートラインに立つでしょう。自分の力を把握できてない子供は目の前の予測ができないことに緊張を覚えるでしょう。勝負心に燃える子供は、必要以上に殺気立っているかもしれません。

そして、そうやっていろんな子供が同じルールと尺度によって走ることで、50m走に関するそれぞれの位置づけを下されるわけです。

こういった環境の中で、同じ学生とコミュニケーションを取ることで、ライバル心も養われます。競争を自然に意識し、子供が自分で自然にコミュニケーションに溶け込ませようとする大切な時間に、学校教育はまるで「競争のことは考えなくても良い」と言っているかのようです。

世界から競争は外すことはできません。だから、小さい時期から競争を向き合い、その子供なりの競争マインドを作り上げることが大事です。

競争心のある子供の2つの特徴

学校教育で競争心を育むことが期待できないのであれば、親が競争心についての知識を深め、子供の競争心を育む応援をしてあげるしかありません。

そこで、まずは、競争心のある子供と競争心のない子供の違いから見ていきましょう。

競争心のある子供の特徴を簡単に言えば…

1、他の好奇心を受け入れる余裕があり直観的である
2、自分自身への好奇心が旺盛で素直である

2つを挙げることができます。

競争心のある子供は直観的に興味を持つ余裕があり、競争を用意された時に直観的に飛び込む心の余裕があるということです。

また、自分自身への好奇心が旺盛で素直であるため、競争を用意されると、ワクワクしてしまうんです。競争の結果は、自分自身への結果で、自分をより知ることに繋がるからです。

子供の競争心がなくなる6つの原因

他の好奇心を受け入れる余裕がない

例えば、かけっこで1位~8位まで決まるとします。この時に競争心が芽生えない子供というのは…

・かけっこに興味がない
・足が速いことに自尊心がくすぐられない
・かけっこで1位であることに魅力を感じない
・物事で1位であることへの憧れがない
・下位であれば、カッコ悪いと思わない
・自信がなく競争から思考を外している

といった感情を持っていると言えます。こういった感情は、「他の好奇心を受け入れる余裕がない」という状態を作ります。競争心のある子供の特徴とはまったく逆のマインドですよね。

なぜ、競争心を芽生える余裕がないのか?

かけっこの例から、子供の競争心がなくなる理由をより掘り下げていくと、

1、自分に素直になれない
2、負・劣・悪が怖い
3、自分に自信がない
4、マインドの起伏に弱い
5、褒められた経験が少ない
6、達成感の想像が湧かない

6つが言えるでしょう。心に余裕がないのは、心をネガティブが斡旋しているからで、子供にはよくあることです。

だからこそ、「我が子の競争心がなかなか芽生えない」と悩んでいる親御さん、まず、子供に心の余裕を与えるところからスタートしてみて下さい。

もっと踏み込んで、子供の余裕のなさがどこから来ているのかを、考えてみて下さい。それが親の教育のせいなのかもしれません。子供が悩みを打ち明けられないのであれば、打ち明けやすいように動きましょう。

子供が一人で乗り越えようとしているのなら、内容に直接は踏み込まずに、心身がリフレッシュするサポートをしてあげましょう。

子供の競争心を育ませる5つの方法

もし、親御さんが子供の競争心を育ませようと考えるのであれば、以下の5つを意識して子供と接してみて下さい。

1、楽しく過ごせるコミュニティを与える
2、日常的なゲーム感覚の勝負を挑む
3、ネガティブな結果だった時のフォローと考えを伝える
4、ご褒美で達成感とワクワクが増やす
5、親が子供との競争で感情を全面に出す

基本的には、「勝負の世界の厳しさを教えてやる!」的なスパルタなマインドではなく、普段の生活から競争心をコツコツ健やかに育てる方法になります。

方法1、楽しく過ごせるコミュニティを与える

色んな人と色んな考えをぶつけ合わせることで、心を動かすことに慣れていきます。競争心を最も磨いてくれるライバルと出会う可能性もあります。楽しく競ったり、合わせたりするコミュニティへ連れて行ってみるのも良いでしょう。

方法2、日常的なゲーム感覚の勝負を挑む

親が日常的に子供に勝負を挑みましょう。ゲーム感覚で構いませんし、ゲームでも構いません。子供は自分のペースで何かをしたいと思ったり、家ではほっとしたいといった時に、親が勝負を挑んでみましょう。

子供が乗り気ではない段階から、いざ勝負が始まれば一生懸命、しかもやってみると、「意外と楽しいじゃん!」と思うような経験ができれば、競争心のスイッチを入れるのが上手になっていきます。

方法3、ネガティブな結果だった時のフォローと考えを伝える

結果が残念だった時に親がきちんとフォローをし、競争に負けた時の親なりの考えを伝えましょう。残念だったとしても、感情がネガティブになってもそこから立ち直れるということが分かれば、競争に対するチャレンジ精神が育まれます。

方法4、ご褒美で達成感とワクワクを増やす

競争を乗り越えた先に、ご褒美と達成感がある。子供が何か成し遂げたいことがあったら、それを成し遂げた時に、親がご褒美をプレゼントする約束をするのも良いでしょう。

競争を乗り越えたら、世界が変わる。世界が変わったら気持ちが良い。それを経験してるから、競争にワクワクすることができるのです。

方法5、親が子供との競争で感情を全面に出す

競争で結果が出た時に、親が嬉しい、悔しいなどの感情を素直に出しましょう。感情を素直に出すということは、その事にも素直に取り組めるということです。親が見本を見せることで、子供は競争に対して素直な感情を示し、素直に取り組めるようになります。

競争にこだわりが強すぎても大丈夫

子供の負けず嫌い過ぎて、心配になる親御さんもいらっしゃるようですが、負けず嫌いによって、誰かを気づ付けたり、過激な八つ当たりなどをしていない限りは心配ありません。

勝ったら、嬉しい。負けたら、悔しい。それは競争に真剣だからです。

自己承認欲求が低いからこだわりが強いこと、視野が狭いために欲張りになっていること、子供なら当たり前です。むしろ、子供の強過ぎるこだわりと狭過ぎる視野は、真っすぐ純粋で、競争への圧倒的な集中力を生み出してくれます。

これがまさにピュアの力です。子供の純粋な心は、子供自身が最速で成長する何よりものエネルギーなのです。

子供は競争で「瞬間的に訪れる結果と感情」に目を奪われがちです。目は奪われて良いのです。ただ、親は競争へ立ち向かうこと、競争について考えることをコミュニケーションによって促すことで、子供は勝負にこだわりと欲求がない状態でもモチベーションを保ち、競争を楽しみながら、結果に対して感情をうまくコントロールし、次へ生かすことができるようになるのです。

競争心をコントロールできる大人の人生は楽しい

競争に対して自分で目標と着地点をつける

子供の頃から競争について自分自身で考えながら取り組むことができれば、大人の世界の競争を楽しく乗り越えることができます。

競争心をコントロールできれば、自分をアピールすることも、自分が諦めることも上手になります。

多くの人が競うレールで競争したくないという競争心が芽生え、別のフィールドにうまく乗り換えたり、自分の複数の強みを掛け算することで、他の人にはなかなか真似できないフィールドを作ったり、競争の仕方もいろいろです。

競争心は1番じゃなければダメだという気持ちではありません。

子供が競争しながらも、同時に共走を兼ね備え、自分自身を豊かにしていこうという心を育めるように、親の立場から見守り、応援するよう心掛けてみて下さい。

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