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教育のよくある疑問にお答えします!<教育知恵袋Q&A>

親はどのくらい子供の勉強に介入すべき?

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勉強の介入は日常からもっとよりよい方法があることが理解できます。

勉強という競技の監督になるべからず

結論から言えば、親は子供の勉強に直接介入する必要はありません。ポイントは間接介入です。

・子供の興味や好奇心に目を向ける
・子供の小さな成長を褒めて背中を押す
・発見のヒントやきっかけを与える
・団らんで思考を深める議論を楽しくする

こういった小さな間接介入が子供にとっては非常に健全なのです。子供は褒めてもらえれば、自尊心と自己効力感が高まります。「できる」と思えるわけです。子供が興味の持ちそうな知育グッズやゲームとして学べるものを提示するのも良いことです。好奇心を深めたい分野の図鑑や子供の頑張っているジャンルで活躍しているプロの自伝なども良いでしょう。

小さな間接介入こそ、子供が「自発的に考えて行動する」、つまりは、あらゆることから深く広く学ぼうとする姿勢を育てていきます。

子供の応援者として勉強に介入しよう

勉強に対して指示を出すことは、子供の勉強に対する潜在能力に傷を入れることになります。子供の興味や好奇心、頑張りたいことが明確に有るのであれば、その子供の気持ちを尊重してあげましょう。

勉強に興味を振り向かせたいのであれば、子供が好きなことと勉強の成長がリンクしていることを結び付けましょう。基本的にゲームと勉強も、スポーツと勉強も、お互いがリンクする部分は大きいです。子供が憧れている人物の行動体質を提示しても良いでしょう。たいてい、憧れの的になる人物は、文武両道で頑張っています。

「しないといけない」という介入ではなく、「○○したら、どうなると思う?」といった聞き方が良いです。そして、親は子供が勉強をすることで、子供がなりたい姿に近づいていくこと、その自己成長がとても楽しいことを子供に伝えられるように、日頃から勉強の本質について考えておく必要があります。

子供の補助役として勉強に介入しよう

子供が勉強で困っていて、親の助けを求めることももちろんあります。勉強を指示するわけでもなく、勉強の仕方を強制するわけでもなく、単に「知りたいことを教える」のは、介入としては健全です。もちろん、親自身がヒントだけを出したり、調べ方だけを教えたりといった方法を取っても良いでしょう。

どの程度の補助をするのか、それは親の方針で良いのです。程度に限らず補助は、子供の自発性を担保するからです。子供と親が一緒に考え、問題を解くという流れを経験すると、一体感が生まれ、子供は心地よく感じることもあります。

勉強しない状態の介入方法

勉強をしない状態の子供に対しては、「勉強しないから勉強させる」のではなく、「勉強以外の興味を持てることを探してあげる」ことをやってみて下さい。

学校の勉強をまったくしない。そうなると、確かに成績は下がります。でも、それって「学校の勉強における成績」に過ぎません。興味がなくて、対策もしてないなら、点数が低くなるのは当たり前です。

問題は「勉強をまったくしない」ことではなく、「熱中して自主的に掘り下げる分野まったくない」ことです。掘り下げることが楽しなれば、知的好奇心を刺激するのが上手になります。すると、どんな物事にも興味を注いで、自主的に接することができるようになります。

この自主性というのは、学校の教育というよりは、普段の家庭でのコミュニケーションの影響が非常に大きいと言えます。だから、子供が物事に触れ、掘り下げることを楽しめるような分野を探したり、提示したりすることが、後に成績がアップすることに繋がっていきます。

勉強の結果ではなくプロセスに介しよう

学校の勉強は、勉強のほんの一部の種類でしかありません。勉強の結果と言うと、テストの点数に目が行きがちですが、大事なのは、勉強に対してどう向き合ったかというプロセスです。

例えば、子供がアニメが好きで、親が「10年前のアニメは今とは全く違って面白いから、図書館で見てみると面白いかもよ!」と言って、子供は図書館でアニメの歴史に関する本を借りてきて読み込んだとしましょう。これは立派過ぎるほど立派な勉強です。知を掘り下げるという意味では、学校の教科書やドリルでは培えない力を子供が自発的に育てているとも言えます。

子供の自発的な行動は、勉強以上に勉強らしいことは意外と多いのです。親は「自分で調べてしかももっと知ろうとして凄いね!それで、その本ってどんな内容なの?ちょっと聞かせてよ!」みたいに褒めて上げれば、褒めると同時に、子供が実際に吸収した内容をまとめながら伝える訓練を楽しくする機会が生まれます。

「親はどのくらい子供の勉強に介入すべき?」という疑問を持つ親御さんは多いですが、1つ1つの日常に慎重に大切に目を向けるだけで、間接的に十分な介入ができるんですよ。

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