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まずは親はここを押さえろ!親が絶対持つべき10の心得<心得8>

小さな失敗をたくさん踏ませよう

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小さな失敗によって子供が育つ原理が分かり、親が子供の失敗に適切に対処できるようになります。

子供にとっての失敗とは?

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子供にとって失敗は心に大変負荷の掛かる出来事です。多くの経験を積んだ大人と比べ、子供は失敗に慣れておらず、失敗の衝撃や破壊力は大きいものです。

子供が失敗と判断される状況

テスト、受験、スポーツ、部活、大会、恋愛、友達など、多くの場面で失敗が想定されますが、それらの場面で子供が失敗と感じる状況は、

・一定の尺度やルールの中で、優劣の劣を付けられた
・自分で立てた目標を越えられなかった
・無意識的に掲げたイメージを裏切られた

の3つが挙げられるでしょう。失敗は自分が過ごす尺度やルールの中で勝手に押し付けられることもあれば、成功を目指し、自分で失敗を喰らうこともあります。

また、人は何気ない日常のやり取りの段階から「こうあるべき」「こうなるだろう」「こうなればいい」といったような無意識的想定を描きながら行動します。その無意識的想定と目の前のやり取りの結果にズレが生じたとき、子供は失敗したなと感じるのです。

大きな失敗が子供に与える5つのリスク

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失敗には、大きい小さいがあります。小さな失敗は次の失敗への免疫としてポジティブな方向へシフトすることができます。親がコミュニケーションによって、子供の失敗を励まし、失敗に対する考え方、乗り越え方を育むことができれば、子供は失敗をどんどん活かせるようになります。

一方、大きな失敗は、大きいと言われるだけに、子供にとっては強い負のインパクトを与え、

・大きく社会から逸れるリスク
・大きな罪を犯すリスク
・大きな恐怖がつきまとうリスク
・大きなチャレンジ精神を失うリスク
・大きな失敗体質が残るリスク

のリスクを与えます。失敗が良い効用となるのは、あくまでも失敗が好転反応への手助けとなるからです。

大きな失敗のリスク1:大きく社会から逸れる

いわゆるグレるという状況です。大きな失敗によって、その世界が嫌いになり、別の世界へ移動します。家族や友達などの人間関係も最悪な場合、家族の理想とは真逆の悪質な空間へに手を出したり、今までの友達とはまったく毛色の違う友達と付き合うようになります。

大きな失敗のリスク2:大きな罪を犯すリスク

大きな失敗によって、大きな感情が突発的に芽生えれば、大きな罪を犯すリスクも出てきます。人生への視野が広まっていないがゆえに子供は1つの感情を増幅させ、スマホやネットから多くの情報を引き出しに偏った価値を作ることもできます。

普段から親は子供へ肯定感を与えることが大事です。

大きな失敗のリスク3:大きな恐怖がつきまとうリスク

大きな失敗と共に受ける絶望感、悔しさ、嫌悪感が組み合わさり、どんなことに対しても、大きな恐怖を抱いてしまうようになります。

いわゆるトラウマです。小さな失敗に慣れる前の大きな失敗は、子供へトラウマを作る可能性が高くなります。

大きな失敗のリスク4:大きなチャレンジ精神を失うリスク

子供の頃の大きな失敗は「やっぱり、やっても無駄」という諦めを助長させる可能性を持っています。大きなことを成し遂げようとする際に、「やっぱり、やっても無駄」が自己防衛を含めて発動し、大きなチャレンジへ駆け出すことにストップをかけてしまいます。

大きな失敗のリスク5:大きな失敗体質が残るリスク

大きな失敗を喰らうと、それがずっと頭に残ります。例え、100%上手くいくこと、100%の成功へ向けて努力しても、成功へのイメージを疑い、自信を弱めてしまいます。

その結果、突き抜けた成功をするポテンシャルがあるのに、マインドが失敗体質を含んでしまい、こじんまりと収まってしまうのです。

失敗を繰り返してしまう子供の特徴

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失敗を繰り返してしまう子供の特徴はいたって単純で、それは、

失敗した時に、失敗から何かを学ばない、失敗と議論できない

ということです。少しでも何かを学んだり、何かを考えれば、それを繰り返すだけでも変わってきます。

大きな失敗であれば、そこから学ぼうという前に、心がやられてしまいますから、学んだり、議論したりする心の隙すら与えてもらえません。

小さな失敗への配慮が成功速度を劇的に上げる

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そう考えると、大きな失敗ではなく、小さな失敗から学ぶ癖、小さな失敗と議論する癖が子供にとっては大切になっていきます。

発明家のトーマス・エジソンは、失敗の本質を

失敗?これはうまくいかないということを確認した成功だよ。

という言葉で貫いていますが、まさにこのマインドこそ、失敗を活かして、勉強からスポーツから対人関係まで幸せへ導く秘訣と言えます。

失敗を糧にする成功体質とは

100通りのうち、1通りしか成功がなかったとします。
1通りの努力をきちんと行えば、成功する可能性もあるでしょう。
1通りの努力が失敗に終われば、それが失敗と分かります。
その努力がやらなくていいことが分かります。

すると、次の努力で成功する確率はアップします。
そうやって繰り返せば、確実に成功する可能性が高まります。

そして、成功をすれば、自分自身できちんとプロセスを踏めば、成功するということがイメージできるようになります。だからこそ、新しい分野にトライしても成功しやすくなります。

これがいわゆる成功体質というものです。

子供が失敗した時の親の対応

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子供が失敗したときに、その失敗に対して瞬時に大きな怒りを示すと、ますます、失敗に対してネガティブになります。

子供の失敗を失敗へ変えるか、子供の失敗を成功へ促すかは、親の腕次第といったところです。

では、実際に子供が失敗した時に親がするべきことはなにかと…

1、励ます
2、成功したポイントを褒める
3、親の失敗談を離す
4、素材を渡す
5、子供に託す

になります。

親の対応1:励ます

子供が失敗したことを励ましてあげましょう。会話だけでなく、食事や外出でリフレッシュするのも良いでしょう。親が失敗に対して気に掛けるのではなく、子供が元気を失ったことに気を掛けていることが、子供に伝われば、次第に失敗を乗り越えるでしょう。

親の対応2:成功したポイントを褒める

子供が失敗したとしても、その失敗の中にも上手く行ったこと、手応えを感じたこと、未来へ良い影響がありそうなことが何かしらあるはずです。

親はそこをきちんと褒めて、子供の今を癒し、未来に視点をが向けられるようにしましょう。

親の対応3:親の失敗談を離す

親の失敗談を話すことで、子供は失敗に対して考えることが多くなります。失敗の哲学や失敗の仕組みを自分で考えて、自分で失敗に忍耐力を付けていくことができます。
失敗談にまつわる親子のコミュニケーションが良いものであれば、子供が自ら「こんな時はどうすればいいと思う?」と相談をしてくれるようになります。

親の対応4:素材を渡す

子供が興味のある分野、向上したい事柄に関する書籍や資料や映像を購入して子供に渡してあげましょう。

失敗によって挫折感や嫌悪感で気分が悪い状態でも、興味や好奇心の火は消えていなければ、子供は次へ向かうことができます。

失敗を怒り、失敗を問い詰めるのではなく、子供の興味や好奇心にプラスに素材を遠巻きから注ぐようにして下さい。

親の対応5:子供に託す

最終的には子供に託していきましょう。自分で失敗について考えて、また動く。トライ&エラーの中身を考え続け、失敗を自分の考えで成功と達成感変えることができれば、子供は自信とチャレンジ精神にあふれる性格になっていくでしょう。

失敗を未来へ照らせる心を育てよう

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子供に失敗をつきものです。失敗から考える体質を育てていきましょう。小さな失敗と多く向き合うことで、大きな失敗を防ぎ、大きな成功を着実に掴めるようになります。

人に迷惑を掛けるような失敗であれば、親として子供へガツンと言うべきことは言わなければなりませんが、子供が子供の世界でチャレンジして、子供だけに跳ね返ってくるような結果に対しては、興味を持って応援し、結果に対しては励ましたり喜ぶことに徹しましょう。

失敗でネガティブな感情になっている時に、親の怒りや悲しみでさらにネガティブな上乗せすると、失敗に対してますますネガティブになっていきます。

子供が失敗でネガティブな時はリカバリーし、現状の心のケアに徹しながら、未来へ切り替えられる心を育てていきましょう。

小さな失敗をたくさん踏ませることに注目してみて下さい。

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