知っておきたい学資ローン活用術

奨学金と教育ローンの違い
奨学金も教育ローンも言ってしまえば、「教育に対してお金を融資してもらう」点においては変わりありません。
以下、学資ローンと奨学金の違いを分かりやすく表にしました。
学資ローン | 奨学金 |
---|---|
・借主は保護者 ・お金は一括で振り込み ・利息は借りた翌日から発生 ・返済は借りた翌月から |
・借主は学生 ・お金は定額で振込 ・利息は在学中に発生しない ・返済は卒業後から |
学資ローンは在学中に掛かる費用だけでなく、入学前&卒業後に掛かるお金に対して融通が利きます。 入学金、引っ越し費用など合格発表後に即必要な教育に関わる費用に対して、非常に役に立ちます。
教育ローンの賢い活用方法
教育ローンをお得に使うには、以下の手順を踏むのが一番と言えるでしょう。
1、国の教育ローン(日本政策金融公庫)の相談へ行く
2、地元の銀行・信用金庫の教育ローンの相談へ行く
3、地元の銀行・信用金庫のフリーローンの相談へ行く
4、インターネットのフリーローンを調べる
考え方としては、「日本政策金融公庫の教育ローン」で済ませられるのがベスト、最悪、急にお金が必要な際は、「インターネットのフリーローンで補てん」という形になります。
日本政策金融公庫「国の教育ローン」のメリット
なんと言っても魅力は低金利ということ。
金利(平成29年11月10日現在)
年1.76%(固定金利・保証料別)
母子家庭、父子家庭、世帯年収200万円(所得122万円)以内の方または子ども3人以上(注)の世帯かつ世帯年収500万円(所得346万円)以内の方は年1.36%(固定金利・保証料別)
日本政策金融公庫は一般消費だけでなく、個人事業主や中小企業の融資まで幅広く親身に行っているため、皆さんが思っている以上に敷居は低いです。
まず、教育ローンを目指すなら、この日本政策金融公庫へ行きましょう。
教育ローンの申し込みは受験の数ヶ月前~20日前に
合格発表後の時期は、融資に関するお申し込みが殺到するため、審査日数が長くなる可能性があります。
ですから、教育ローンの申し込みは、受験日の数ヶ月前~20日前後を目途に取り組むようにしましょう。
なかなか行動に背中が押されないという方は、半年前などから、窓口で相談を受けるなどして、具体的なイメージやアドバイスを貰っておくと、数ヶ月前~20日前にサクッと融資を申し込む行動に取り組めるようになります。
10日前後で審査結果が郵送され、申込をしてから入金まで、最短でも約20日間を見ておくと良いでしょう。
銀行の教育ローンは国の教育ローンよりも金利が高い
オススメの教育ローンを日本政策公庫一択にしているのは、銀行よりもかなり金利が安いからです。
例えば、【ろうきんの教育カードローン】は、金利が2.9%~3.1%になります。
入学金や授業料だけでなく、入学時のアパート・下宿の入居費、海外留学費用など幅広くご利用いただけます。在学期間中の返済はお利息のみで、ご返済負担を軽減できる!!
勤労者のための金融機関「ろうきん」は、営利を目的としないので、金利の低い教育ローンを取り扱うケースが多いため、お住いの近くの銀行だと、金利がもっと高い可能性があります。
web完結のフリーローンは手軽に借りることができる
その場しのぎ感が否めませんが、web完結のフリーローンを活用するという手法もあります。
・即日融資可能
・Web完結
・無利息期間あり
といった手軽さが強みです。実際にフリーローンの使い道で「学費」や「引越し費用」はどのアンケートでも上位に食い込んでいます。フリーローンは、その名の通り資金使途が原則フリー(自由)なローンです。
フリーローンはパートやアルバイトや年金受給者などにも資格を与えて、融資の敷居が非常に低くなっています。その理由は、なんと言っても、高金利だからです。
金利は4%~18%と幅があります。
手軽に借りることができるため、無理のない額としっかりとした返済計画を立てておけば、融資としてはアリです。稼げる額が一定で既に家計がアップアップの場合は、フリーローンは避けた方が良いです。
私立Fランク大学は金を掛けてまで行かなくてよい
正直言えば、私立の無名な大学であれば、経済的負担を大きく掛けてまで通う必要はありません。特に子供がその大学でしっかりと学ぶ姿勢がなければ、大学に行ったことが人生の大ダメージとなり得ます。子供に何のために大学に行きたいのか、しっかり話し合えるのも親の腕の試し所です。
例えば、国公立進学の魅力を伝え、国公立大学に受かった際には、私立に行く場合との金額の差分で、別の援助をすることを約束して、子供のモチベーションを高めることもできます。
大学に進学し、大学で中だるみし、社会人で通用せずに、奨学金の返済が圧迫し、自己破産するケースが社会問題になっています。奨学金の場合は、本人が自己破産しても、親に返済義務が移ります。
大学は「社会への踏み台となる前の最後のブートキャンプ」です。もちろん、大人の社交や交遊を培う時期でもありますが、それは大学生活の一部として嗜めばいいのです。大学で何を軸するのか、それをしっかりと教育することも親の役割です。
子供が自分からの意志で「Fランク私立は止めておこう!」と思ってもらえれば、親は押し付けることなく、子供は心を歪めることもありません。理解し合いながら、たくさんの視点を楽しく会話してみて下さい。
単なる借金となるか、成功への融資となるかは、親子の運用次第
親はお金を運用し、子供が未来にモチベ―ティブになれるようにコミュニケーションを運用し、返済のための仕事を運用していかなければなりません。
一方、子供は、お金が身のあるものになるように学生生活を運用する必要があります。シビアですが、社会に出て活躍するかどうか、これが教育ローンのリターンとも言えます。
特に大学生活は多くの学生が人生の中だるみになり、モラトリアムとして楽しく過ごすことだけに注力しています。
おふざけと真面目は共存できます。ふざけながらも、講義や研究に熱を入れれば、むしろ、多様な場面から物事の本質を捉えられるようになります。
国や銀行から融資を受けるのは親ですが、親はそのお金を子供に融資するという考えで、学生生活を楽しみながらもガチになれるように、精神的に後押しすることも忘れないで下さい。