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読解力を高めるには?親が知るべき子供が読解力をつける方法

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読解力とは何かが分かり、子供の読解力アップを助けることができます。

そもそも読解力とは?

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読解力とは一般的に国語の文章問題を解く力と認識している方も多いようです。しかし、それは読解力の一つに過ぎません。

読解力とは、自分の五感で素材を解釈し、与えられた課題に対して、正しい解を導き出していく力です。本文という素材があり、それを解釈し、設問という課題に対して、正しい解を導き出すのが、国語というわけですね。

学校・受験・進学で求められる読解力

本文の内容を正しく理解することも大事ですが、同時に求められるのが、問題出題者の意図を読解する力です。

この二つを兼ね備えていなければ、国語の成績はなかなかアップしません。特に、小中高と国語の難易度が上がるにつれて、二つの読解力のバランスの悪い生徒は、成績が悪化し、点数にムラが出てきます。

学校・受験・進学で求められる読解力とは

本文を読む際は作者に忠実に、設問を読む際は出題者に忠実に従う理解力

ということができるでしょう。

社会・会社・大人に求められる読解力

社会・会社・大人に求められる読解力は、学生時代に求められる読解力とはまるで違います。それは、自分で素材を見つけ、自分で設問を立て、自分で理解し、自分で解を導き出していく力です。

作者に素直になる学生時代とは違います。作者に対して懐疑的な立場に立ち、新たな視点から、人とは違った解を創り上げる力が、社会の中で自分の存在を際立たせてくれます。

親御さんは、子供の頃に求められる読解力と、大人になって自分を活かす読解力の本質が違うことを意識するだけでも、子供が長い将来に渡って幸せになる読解力を育むことができます。

読解力の高い子供と読解力の低い子供の3つの違い

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ウチの子供は読解力が低いと悩んでいる親御さんへ

では、読解力の高い子供と読解力の低い子供にはどんな違いがあるのか?それは、大きく分けて、

1、紙媒体への耐性
2、活字への耐性
3、演習への耐性

ということができます。耐性とは、環境条件や一定の困難に耐えて乗り越える性質です。

読解力の低い子供というのは、紙媒体、活字、演習の中で置かれる状況に対して、耐えて、乗り越えるまでに至っていないというだけのことなんです。

1、紙媒体への耐性

新聞、書籍、教科書、資料集、ドリル…子供が紙媒体に対して条件反射的に嫌気やむずかしさを感じている場合があります。

紙媒体嫌いであれば、エンターテインメント生のある漫画を楽しませることから始めてみて下さい。その次に「マンガで分かる○○」の教材シリーズや、キャラクターが図解で説明する資料集へステップアップしてみましょう。

漫画を読解することと、国語の教科書を読解することに共通点を感じられるようになれば、紙媒体への毛嫌いはなくなり、読解力がぐんぐん伸びていきます。

2、活字への耐性

アニメーションを見て理解するのは好きだけど、文字を読むのが嫌い。理解力はあるのだけど、文字がずっしり詰まった文章に対峙すると、とたんに興味が薄すれてしまうというケースです。

理解したいという熱が冷め、理解への行動力がゼロになり、結果、読解できないというパターンです。

対策としては、一行、一段落を理解するところから始めることです。親が有名人の名言をワードで入力し、印刷したものを読ませるのも良いでしょう。

大きな紙の中に、ぽつりとある文章を見ると、子供もその文章を読み解くことを容易く感じられるようになります。子供の読解力に応じて、文章量を二行、三行と徐々に増やしていきましょう。

3、演習への耐性

文章は読めるのに、演習を毛嫌いしてしまい、国語の点数が伸びずに、国語を解くのが嫌いになっているケースです。

優柔不断過ぎる性格の子供は、問題の意図を必要以上に解釈してしまい、答えに迷ってしまいます。ジャーナリズム性が強い子供は、文章を自分で批判しながら読んでしまい、自分の基準で問題を解き、作者の意図とズレて不正解を連発する可能性もあります。

間違うことが怖くなると、自分の読解力を見失い、問題を解くことがより難しくなります。

一番大事なのは、子供の読解に対する直観を否定しないことです。思いっきり100%自分が信じた答えを書くことができる環境があれば、演習問題に対する修正能力を自分で磨いていくことができます。

読解嫌いな子供のための音読のススメ

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子供の読解力を高めるに重要な2つの要素

読解嫌いな子供たちが読解力を高めるには、

・興味
・難易度

の2つに注意しながら、対策をしていく必要があります。これは、子供の興味に合わせて、子供の難易度に合わせた読み物を用意することに尽きます。

さらに、文章を読んでいる最中に興味をなるべく失わずに、読むことがなるべく難しくないような感覚になることも重要です。

そこで、オススメなのが音読です

音読は、自分の読んでいる声を自分で耳にするので、自分の読解力を自分で把握することができます。

目で文字を見て、口で発し、耳で聞き、頭で考え、文章を吸収する感覚の種類が黙読よりもかなり増えます。

子供が読めない漢字には、ふりがなを振ってあげましょう。音読は勉強の行動としても、親が強制的に子供へさせやすい作業です。慣れるまでは、興味が途切れない文章量を読ませると良いでしょう。

子供が読んだ文章に対して、親がボディーランゲージや寸劇などで、言葉の意味や物語の情景を教えて、楽しくコミュニケーションが取れれば、読解力はぐんぐん増していきます。

国語の教科書より子供の読解力を高める身近な読み物

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読解力アップのために、子供の興味と難易度に合わせた読み物を用意することが大切だと前述しました。

実は、国語の教科書より子供の読解力を高める読み物は身近にあります。それは、

1、漫画
2、アニメ
3、ゲーム
4、説明書
5、テレビ

です。総じて言えば、情報はすべての読解力を与えてくれます。そして、大事なのは、漫画、アニメ、ゲーム、説明書、テレビを読み解くセンスを親が育てて上げることです。

そこで、問われるのが親の「聞く力」です。聞き上手な親は、子供の読解力を伸ばすことができます。

聞き上手な親の読解力を伸ばす5つのテクニック

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親が子供に話題を投げ掛け、子供がそれに答える。子供にとって、それは、読解力を鍛える場です。聞き上手な親の投げ掛ける言葉は、

1、子供がプレゼンテーションする
2、子供が一人会議をする
3、子供が読み直しをする
4、子供が要約する
5、子供が親とディベートする

という5つの効果を日々自然に与え、日々自然に国語と国語とは別の場所で、読解力をぐぐんぐん伸ばしていっているのです。

1、子供がプレゼンテーションする

子供が自らプレゼンテーションをするような話題を投げ掛ける親は、聞き上手です。プレゼンテーションは、子供が自分が好きなことに対して、親に提案する場合によく交わされます。

子供の「願望・要望・やりたいこと」の話を最後まで聞いてあげる(叶えてあげるではありません)機会を増やしましょう。

2、子供が一人会議をする

聞き上手な親は、子供が自分で考えることを楽しませ、また、子供が自分ひとりで考えたアイデアを否定しません。

結果、普段から自分ひとりで情報を吸収する際に、一人で会議をするような機会を多く持つようになり、読解力向上へ繋がっていきます。

3、子供が読み直しをする

子供がアニメを見た後、映画館に行った後、漫画を読んだ後、その話題について、興味を持って聞いて上げましょう。

すると、子供が一度吸収した物語を振り返えろうとします。頭の中で情報を読み直そうとしたり、もう一度、本を手に取り読むことで、深い読解の経験を与えることができるのです。

4、子供が要約する

子供に説明を求める親は、子供に情報の要約をさせる機会を与えています。先ほども例に出した「アニメや映画や漫画の読み直し」は、「お母さんにもこないだのストーリー教えてよ」と聞くことで、読み直しから要約を一度に子供が行うので、おすすめです。

5、子供が親とディベートする

1つのトピックやニュースに対して、子供と親で楽しく議論を交わすと、子供に新しい視点を芽生えさせ、視野を広げる機会を与え、結果、読解力がアップします。

1つの議題に対して、自分の意志とは関係なく賛成派と反対派に振り分けられるディベートは、子供の読解力を高めるのには効果的です。心では賛成と思ったのに反対意見を述べる役になった時の対処は、自分と意図を切り離し、作者や問題作成者の意図を汲み取る国語の読解力に直結します。

読解力は数学・英語・理科・社会へのやる気と成績に繋がる

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以上、読解力を高めるために、親が知るべき子供が読解力をつける方法について、述べてきましたが、いかがだったでしょうか?

今回の記事でお伝えしたことをいっぺんに実践するのが難しいと感じた場合は、

子供に読解に正解を求め過ぎずに、文脈の中を自由に羽ばたかせよう

という意識で、接してみて下さい。

読解力は、すべての勉強の幹になる部分です。
小学、中学、高校と進むにつれて、数学・英語・理科・社会の問題は複雑になり、国語以外のすべての科目に読解力は求められます。

大学の二次試験ともなれば、数学・英語・理科・社会は、科目の知識よりも読解力が占める部分が多いこともあるのです。

読解力がなければ、あらゆることの理解が難しくなり、やる気が失われます。
勉強のやる気は読解力が支える部分を非常に大きいのです。読解で無知と未知の壁を壊すことが、やる気を保ち、勉強に慣れさせ、成績を上げることにも繋がります。

ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。

(END) Thanks for reading!

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