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家庭の勉強の仕方で子供は変わる!「家庭学習の極意」

子供が覚える記憶術

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子供がより簡単に覚える記憶術が理解でき、子供の成績アップを手助けすることができます。

記憶力は人間の成功の基礎。記憶の数で応用力が変わる

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苦手な子供、勉強でさらに高みを目指す子供、両者にとって、記憶力をアップさせることは非常に大切です。

勉強の本質の良し悪しは抜きにして、子供が力を試される定期テストや受験では、記憶さえしていれば、解けるものがほとんどと言っても良いでしょう。

記憶の中に留めたものを組み合わせることで、応用ができる。言わば、記憶はすべての分野における基礎になるのです。記憶した物事が多ければ多いほど、応用が利く、すなわち、結果の出せる人間に育つということです。

記憶術の第一歩:親が行動を変え、子供が記憶の対象と「友達」にさせる

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子供が勉強に対して真摯に取り組んでいるけれど、それでもなかなか記憶ができない。親御さんにとっては歯がゆいかもしれませんが、子供の精一杯の取り組み(プロセス)を褒めてあげて下さい。

頑張ったことを、褒められることで、褒められたいと思い、頑張るようになる。

非常に子供にとってシンプルで分かりやすいマインドが働きます。親が未来に向けた高いステージを望みプレッシャーを与えるのと逆で、親が現在にひた向きなプロセスを褒めれば、リラックスを促すことができます。

外からのプレッシャーから思う「親のために…」でなく、内から湧き出る「親のために…」という行動は、子供にとってワクワクするものです。

すると、記憶の対象である勉強の知識が「敵」から「友達」のように身近に感じます。大好きなゲームの登場人物や必殺技を覚えるような感覚になります。

勉強を「仕事」と思わせないこと。勉強を「課題」と思わせないこと

記憶のノウハウを子供に教え込む前に、まずは、親が子供の勉強のプロセスを評価する行動体質になり、子供がリラックスとワクワクした気持ちで勉強できるようにするのが、記憶術の第一歩なのです。

質問上手になればば、記憶力はどんどんアップする

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記憶を単なる記憶で終わらせない

質問上手な子供は記憶力が上がります。なぜなら、質問を考えている時点で、その対象に深入りしているからです。その知識の中に潜って、自分が疑問に思うことを見つけようとし、実際に質問する。質問の答えを聞いて、さらにまた、その知識の中に潜って質問の答えと擦り合わせる。どうですか?子供がどんどん覚えていきそうですよね。

質問上手になれば、興味がないことに関しても、興味がじわじわと湧いてきます。縄文時代の摩擦熱で一生懸命火起こしように、心も少しずつ摩擦させることによって熱を帯びて興味へ変わっていくのです。興味があれば、知識の吸収力はまったく変わっていきます。

親の質問上手が子供に伝染する

では、子供がどんどん物事を覚えられるようになるにはどうすればよいのか?睡眠、モチベーションなど、様々なアプローチから掘り下げていきたいと思います。

例えば、子供が社会で「鉄砲伝来」を学んだとしましょう。

親が「鉄砲って他にどんな言い方がある?」と質問し、子供が「銃かな!」と答える会話の流れから「1543年だったよね。銃の暦、銃暦(じゅうごよみ)だから、鉄砲の伝来にぴったりの年だね!」という流れができます。先生が授業で言っているのであれば、「それ先生が言ってたし!」とツッコんでくれるでしょう。

他にも「日本に伝わった鉄砲ってどうなったと思う?」子供に聞いて答えたさせた後に、「織田信長がまだぜんぜん鉄砲が戦いで使われていない頃に真っ先に取り入れて、長篠の戦いでは、3000の鉄砲で敵をコテンパンにしたんだよ!」と教えることができます。

その他、フザけた話をしても構いません。例えば、「鉄砲が伝わった後に、キリスト教を広めたフランシスコ・ザビエルっていたけど、信長がハゲてるよね。あの頃の偉人って髪薄いのかもね!」といった感じです。

1つの情報に対して、疑ったり、妄想したり、自分の生活に置き換えてみたり、フザけてみたり、とにかく「情報を調理する力」こそが、知的好奇心を刺激し、記憶力をアップさせてくれるのです。

振り返りを習慣化させて、記憶力を磨くことができる

小さい頃から、吸収した情報を振り返る癖が身に付けば、情報についての思考が深く長くなるため、しっかりと覚えやすくなります。

幼児であれば、絵本の振り返りをするのがオススメです。絵本を読んで、ストーリーのクイズを行っても良いでしょう。クイズではなく、親が忘れてしまったというフリをして、子供に尋ねてみるのも良いでしょう。

親と子の振り返りの日常の1つ1つがナチュラルな脳トレになり、積み重なって大きな力となっていきます。

全感覚で記憶を促すレポート&プレゼンテーション

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情報を調理する力を育む方法の1つに、レポート&プレゼンテーションがあります。

与えられた課題を自分で調べ、文章でレポートに書き上げて、課題に対する答えをプレゼンテーションするのです。

知識を調べ、知識を考え、知識を目で、口で、耳で、頭で感じ、インプットとアウトプットを行い、知識に対して様々な調理をしていくことになります。

課題は「〇〇について」と言った知識の内容を問うものではなく、「〇〇はなぜ、起こるのか?」「〇〇は賛成か?」など、子供が意見を結論付けるものにしましょう。「結論に向かう」という軸によって、情報を調理するので、プレゼンテーションによる記憶力も高まります。

眠りにつく前と十分な睡眠で記憶力をアップさせよう!

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暗記のゴールデンタイムは寝る前の1時間です。
なぜなら、睡眠によって、脳は蓄えた知識を整理整頓して使える状態にしてくれるからです。

睡眠による記憶の整理・定着効果はレミセンス効果と呼ばれています。

さらに、睡眠前には、次にやることは睡眠だけ。起きている時は、新しい刺激を五感でどんどん取り入れ、脳に情報がどんどん詰まっていき、記憶したいもの以外の情報処理にも追われることになります。

長期的に忘れない知識を身に付けるのであれば、夜更かしで長時間取り組むよりも、睡眠前の短時間の暗記を日々継続する方が良いのです。十分な睡眠は記憶の整理だけでなく、翌日の心身のリフレッシュにもなります。

寝る前のながらスマホなどは、記憶の邪魔になってしまいます。ブルーライトが目を刺激する点もよくありません。

ただし、子供へ寝る前の学習を促すのは簡単なことではありません。たまにはながらスマホをしたいこともあるでしょう。それは良しとして、寝る前の勉強にも楽しく取り組めるような促し方をして、バランスよく無理なく勉強に取り組ませるようにしましょう。

強く想像して感情を込めて大げさに音読する

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音読をすると、脳の血流量が顕著に増加し、脳が広範囲で活性化します。登場人物になり切ったり、読んでいる情景を思い浮かべながら、俳優やナレーターのような気分で、しかも超大げさに音読しましょう。

感情やイメージに訴えることで、情報をいろんな面と結びつけられます。単なる情報と一面で捉えるよりも、しっかりと記憶できます。

忘れるタイミングを見越した復習こそが正しい記憶術

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脳の中に記憶を司るのは海馬は約30日を過ぎると、知識や情報を重要なものと考えずに捨ててしまうと言われています。

そう考えると、30日サイクルで「復習」を行うのが、効率よく暗記をするベストなタイミングですね。

そして、先ほど述べた睡眠と関連付けると、翌朝の復習も非常に大切になります。
寝る前に覚えて、翌朝に復習。脳が記憶したい内容以外の情報を入れていないため、より高い復習効果を得られます。

翌朝と30日後では開きがあるため、1週間~2週間後に復習を一度入れると良いでしょう。

日本人の108倍の効率でノーベル賞を輩出するユダヤ人に学ぶ記憶術

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ユダヤ人は、非常に脳が優れた人種と言われており、ユダヤ人に学ぶ記憶術が注目されています。

ノーベル賞受賞者で日本人とユダヤ人を比較すると、日本人が人口1億2000万人に対して、受賞者数12人、ユダヤ人は人口たった1500万人に対して、受賞者数162人で、その差は、約108倍。
全世界人口の0.25%に過ぎないユダヤ人がノーベル賞の約20%を独占。

では、どのような記憶術があるのかというと、

・新しい言葉を使った問題を自分で作る
・教科書や問題に載っている図を書き写す
・書き写した図を見ながら自分で説明する
・教科書の内容から自分で図を作る

といったものです。これも単に情報を吸収するのではなく、自分で調理していこうという点では、今回お伝えしている内容全体と同じ学習の方向性です。

新しい言葉を覚えた後に、問題を自分で作るということは、その用語を他の言葉との関連性で調理していくことになります。

図を書き写すことは、知識を覚えるだけでなく、物事を簡略化する見本と多く接することで、簡略化のテクニックを吸収することができます。

教科書の内容から自分で図を作る場合は、国語がオススメです。説明文はつながりを、物語分は流れを図式化指せると良いです。

超高速で暗記を繰り返すベルトコンベア記憶術

まずは、5個の漢字の「暗記リスト」と「問題」を作ります。そして、暗記リストで20秒で覚えて、問題を解く。これを5回繰り返します。

暗記→テスト→暗記→テスト→暗記→テスト…と反復して、費やした時間がわずか数分です。短時間でしっかり記憶できる便利な方法で、漢字、英単語、社会、理科など多くの分野で活用できます。

暗記リストと問題を自分で作成することで、知識の刺激がより大きくなるのもポイントです。

記憶は本来は新しく考える楽しみを得られる場所

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以上、子供が覚える記憶術について、お伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?

記憶は単純作業と思っている方も、今回の内容で、記憶は知識と様々な遊び方ができることがお分かり頂けたと思います。

新しいことに出会うということは、言わば、1つの可能性と対峙するということです。本来は記憶とは楽しい作業なのです。親が子供とコミュニケーションをきちんと取り、知を刺激する質問と、モチベーションアップする褒めを積極的に子供に与えて、覚えることが楽しく、覚えることで人生がどんどんよくなっていく感覚になれるように、手助けしていって下さい。

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